みなさんこんにちは、Hotone JapanのOneiricです。
このチャンネルでは、まず最初に製品の「欠点」から紹介します。
なお、本レビュー内容は投稿日時点のものであり、今後のファームウェア/ソフトウェアのアップデートやその他の要因によって、内容に食い違いが出る可能性がございます。あらかじめご了承ください。
Valeton GP-150 / GP-180とは?
GP-150 / GP-180は、Valetonの最新マルチエフェクターです。
GP-150は外観がValetonの定番機種GP-100に似ており、2つのフットスイッチ+エクスプレッションペダルという構成。
一方、GP-180は3フットスイッチ構成となっています。

以下のレビュー内容は主にGP-150をベースにしています。
GP-150とGP-180の詳細な違いについては、下表をご参照ください。

GP-150 / GP-180 のデメリット
1. FXループがない
GP-150 / 180はエフェクト数自体は非常に多いものの、やはり全てを網羅しているわけではありません。
FXループがあれば、外部エフェクターと組み合わせてより柔軟にボードへ組み込めたはずです。
ただし、この価格帯でFXループを搭載している機種はむしろ少数派なので、大きな欠点とは言えないかもしれません。
むしろコストが上がるくらいなら現状維持でも納得です。

2. 出力端子にXLRがない
Rアウトはバランス出力には対応していますが、TRS端子でありXLRではありません。
XLRがあれば、PA直結などさらに用途が広がったはずです。
3. GP-150のペダルの踏み心地がやや微妙
GP-200や外付けペダルと比べると、踏み心地やカーブ特性はそこまで優れているとは言えません。
ただし、これは筐体サイズの制約による部分も大きいです。

4. 同一エフェクトを複数同時に使用できない
例えばPre EQ的な使い方をしたい場合、EQを前段に移動することは可能ですが、その場合最後段にもEQを置くことができません。
そのため、音作りの自由度に多少の制限があります。
5. 処理能力の制限による同時使用制限
チップの処理能力の関係で、すべてのエフェクトを同時に使用できるわけではありません。
例えば:
- NAM
- IR
- OD
- EQ
- Delay
- Reverb
といった構成に加えて、さらに負荷の高いエフェクト(例:Vibe)を追加しようとすると、処理不足で使用できない場合があります。
6. プリセット切り替え時に音切れがある
プリセットを切り替える際に、わずかな音の途切れが発生します。
通常使用では大きな問題にはなりませんが、シビアな場面では気になる可能性があります。
現時点ではGP-5やGP-50にも同様の現象があります。
GP-150 / GP-180 のメリット
1. NAM(Snaptone)/ AMP / IR の同時使用が可能
これはGP-5 / GP-50で大きな弱点だった部分を完全に克服しています。
今回、より高性能なチップが採用されたことで、ついにNAM / AMP / IRの同時使用が可能になりました。

2. サウンドが非常に優秀
GPシリーズはもともと音質の評価が高いですが、
GP-150 / 180では第2世代の高解像度モデリング技術が採用されています。
その結果:
- 従来の良さは維持
- より実機に近い空気感
- デジタル感の軽減
といった進化が感じられます。
3. ドラムマシンが内蔵化
GP-50では外部(スマホ)依存だったドラム機能が、今回は本体に内蔵されました。
これにより、スマホ接続なしで練習が完結できるようになり、利便性が大きく向上しています。
4. 内蔵エフェクト数が大幅増加
アンプモデル・エフェクトともに前モデルより大幅に増加。
これは筐体サイズの拡大により、より多くのメモリが搭載できたことが理由と考えられます。
5. GP-180は各モジュールに独立スイッチ搭載
GP-180では、各エフェクトブロックに個別スイッチが追加されています。
- 1回押し → 編集画面へジャンプ
- 2回押し → ON/OFF切り替え
非常に直感的で、音作りがスムーズに行えます。

6. GP-50より高い拡張性
GP-150には1系統、GP-180には2系統の MIDI / EXP / FS 入力があります。
これにより:
- 外部ペダル接続
- フットスイッチ拡張
- MIDI IN対応
といった拡張が可能。
特にPCからMIDI信号を送って同期できる点は、ライブ用途では非常にプロ向けの機能です。

7. 金属筐体+軽量設計
GPシリーズはすべて金属筐体を採用しており、
- 高級感あり
- 耐久性が高い
それでいて軽量に仕上がっており、単体運用でもボード組み込みでも扱いやすい設計です。
8. PCソフト対応
現在はスマホ操作も一般的ですが、画面サイズの制約があります。
GP-150 / 180ではPCエディターが使用可能となり、操作性が大きく向上しています。
これはGP-5 / GP-50での不満点をしっかり解消したポイントです。

まとめ
GP-150 / 180は価格帯だけを見るとエントリーモデルに見えますが、
実際にはかなりプロ志向の強い機材だと感じました。
- 高い拡張性
- NAM / IR対応
- 実用的なMIDI機能
これらは明らかに初心者向け機材とは一線を画しています。
もちろん、まだ改善できる点はいくつか存在しますが、
その多くはファームウェアアップデートで対応可能な領域です。
今後のアップデートによって、さらに完成度の高い製品へと進化していくことを期待しています。
気になる点があれば、ぜひコメントで教えてください!








